弥生時代の墓制とか古墳の分布から
古代日本の姿を知ろうとする試みは夢がある
だけど考古学は、乏しい情報から推測しなければならないから
研究に携わらない人々の知りたいことに答えきれない
そこに失望がある
哲学も似ている
高度に抽象化する過程で 個人的な経験が失われるので
個人は自分の考えたいことを「知る」ことはできない
そもそも哲学は答えを導き出さない
個人は自分の頭で考えることでしか答えにたどり着けない
考えることができなくなった人がはまる落とし穴の一つが思想
既存の思想に一体化しようとする
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図鑑で満足していたころ
図鑑よりもっともっと広い 知の世界を望んだ
蓋を開けてみると 知の世界は 不安定で
何が正しいのか 信じられるのか わからない
大海に漕ぎだすことは 安心安定を失うことだった
不安定な中を泳ぎ続けるのか
安定を求めるのか
両方を行ったり来たりしながら
私は世界を泳いでいる