都市の郊外化

かつて,「都市」と「農村」は明確に分かれていたが,モータリゼーションの発展は郊外・ロードサイド型経済圏の拡大をもたらした。

地方都市は周辺の畑を食い荒らし,車での生活を前提とする無駄の多い都市空間を作り出した。

DID人口密度は全体的に,この45年で低下。20170831_3.pdf

自動車社会は地域の住民にとって利便性の向上をもたらしたことは確かだが,低密度化した広く薄い市街地は,地価の低下,環境負荷の増大,インフラ経費の増大と,地方公共団体の財政に負のインパクトをもたらす。

このため,以前からある「大きく高密度な都市」と「小さく低密度な町」の間に,「小さく高密度で豊かな都市」と「大きく低密度で貧しい町」が生まれた。

都道府県庁所在地 DID人口密度ランキング 1970⇒2015

順位19702015変化19702015変化
1東京16007東京13663025鳥取8008盛岡5658+2
神戸15410大阪12000+1新潟7961青森5578-14
大阪14654横浜10393+8☆盛岡7716宮崎54999
京都12795さいたま9943+13☆山形7676山形54810
長崎11208京都9797-1和歌山7537宇都宮5396+6
金沢10047福岡9631+10☆大津7530鳥取5295-5
那覇9963神戸9141-5千葉7518長野52327
名古屋9688那覇8285-1徳島7478岐阜5211-19
広島9500札幌8064+5佐賀7195高松51888
鹿児島9460名古屋8060-2前橋7145佐賀5064-1
横浜9404広島7670-2宇都宮7120水戸4969+4
青森9395千葉7259+19☆宮崎6962福井4874-21
岐阜9359長崎7028-8奈良6867大分4865+7
札幌9323大津6909+16長野6833松江4862+2
福井9053奈良6743+22水戸6680徳島4827-7
16福岡8783仙台6720+3松江6638福島4800+5
浦和8760熊本6622+3高松6575甲府4772-17
高知8685鹿児島6469-8秋田6527秋田45760
仙台8571松山6253+2大分65094381+4
熊本8339金沢6131-14山口6282和歌山4371-15
松山8336高知6122-3福島6155山口4345-1
岡山8101岡山6027046富山5992前橋4274-12
静岡8071静岡59820475823富山4074-1
24甲府8060新潟5671+2

☆はDID人口密度が増えた街。ほとんどの都市は拡大低密度化を起こしている。

順位変化のマッピング結果

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