方言の話(日本の方言区分)

目次

日本の方言区分

1 沖縄は琉球語 八丈島は八条語 文法・アクセント共に4島と差異が大きい 音韻は南方音韻に近い
2 文法は東西
境界:富山・滋賀・三重が西日本文法の東端

3 アクセントは畿内からの距離
京阪式に近い 関西・北陸・南西部除く四国
東京式に近い 
アクセントが弱い 東北の南東 栃木茨城 九州の筑肥地方 八条 
独自のアクセント 鹿児島

4 音韻は南北端に共通の特徴がある
北(ジズが中間音になる)
東北・北海道・栃木茨城・新潟・北陸・出雲伯耆
南(ティディシェジェといった古代音が残る)
九州・高知・熊野

5 単語は畿内からの距離(周圏論)

以上を踏まえた区分
出羽式 北海道・西東北・新潟
陸奥式 東東北・栃木茨城
東海東山式 群馬・1都3県・山梨・長野・静岡・岐阜・愛知
北陸式 北陸・佐渡
畿内式 近畿(熊野除く)・四国(愛媛西・高知除く)
南海式 熊野・高知東
出雲式 出雲・伯耆・隠岐
中国式 岡山以西(雲伯除く)
豊州式 大分・小倉周辺・愛媛西・高知西
筑肥式 福岡(小倉周辺除く)・佐賀・長崎・熊本
鹿児島式 鹿児島

図示

イとエ(2021/03/08)

イの音とエの音は口内の形が近いため、入れ替わることが度々ある

答志 とうし 地元の人の発音→とうせ

尾鷲 おわせ 漢字は「おわし」

大足 おわせ これも漢字は「おおあし」、オとアが混ざってワになる

地名は漢字よりも音が先に決まることが多い。音に漢字が当てられた後で、発音が変化したのだと思う。

琉球語と日本語を比べると、エ→イの違いが多い。

日本 せんせい → 琉球 しんしい

これは漢語由来の言葉で、字が先にあって、読み方が異なる例。

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