お米の品種改良

現在、皆さんが食べているお米は、何でしょうか。
コシヒカリ、あきたこまち、ひのひかり、ササニシキ、きらら397、はえぬきなど、いろいろな種類があります。しかし、それらのお米はみんな共通の祖先、「赤米」が元なのです。
「赤米」は、約2300年前の弥生時代に中国から朝鮮半島をわたってやってきました。
そのころの日本人は、クワとスキだけを使って作業を行い、そのころから炊いて食べるのでした。
そんな米作りは、九州地方で始まり、東北地方で栄え、それに従い、日本中に広まって行来ます。
日本中に広がった米は、その地方独自の生産法や、気候によって、たくさんの種類が出来ました。
その中で、新潟県の「農林1号」と「農林22号」が、新潟農業試験場で配合を行い、苦心の末「コシヒカリ」が誕生しました。
そして、「コシヒカリ」と「奥羽292号」であきたこまちが誕生し、「コシヒカリ」と「黄金晴」でヒノヒカリが誕生していきました。
つまり、今皆さんが食べているお米は、ほとんどが「コシヒカリ」が元なんです。
特に、「ヒノヒカリ」は「コシヒカリ」と類似度が80%以上で、「コシヒカリ」にもっとも近い仲間です。
そして今、新しいお米が誕生してきています。
それが、「半餅米」「香り米」「胚芽大きい米」「栄養価高い米」です。
「半餅米」は、粘りけがうるちともちの間で、何に使えるかは不明。
「香り米」は、香りがとても良いお米。
「胚芽大きい米」は、栄養価の高い胚芽が大きく、体にいい。
「栄養価高い米」は、栄養価をわざわざ高くして、体に良くなっている。
どれも、人が食べたかったお米なのです。

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